- 御本尊 … 十一面観音
- 御誓願 … 開運厄除
- 御真言 … おん まかきゃろにきゃ そわか
- 御詠歌 … むかしより ちかいはいまに かわらどう
御詠歌 … いちょうのそらに てらすつきかげ
当山は光仁天皇の宝亀元年( 西暦770年 )に、唐僧為光上人によって開かれました。
御本尊十一面観世音菩薩は聖徳太子作(紀伊続風土記に記される)、脇仏に四天王を配します。
鎌倉時代、神野荘が高野の寺領となったのちは、高野山の末寺にして高野の西を治める古刹となりました。当時は七堂伽藍を有し隆盛をみていましたが、天正13年に豊臣秀吉の紀州征伐により全ての堂塔が焼失し現在に至ります。
本堂には室町時代の瓦が今も葺かれています。貴志川の河原にあり、神野の氏寺であるところから、かわら堂神野寺として万民に親しまれています。
観世音菩薩とは、一切衆生を観察して自在によくこれを救い、また一切諸法を観察すること、無碍自在であるところから、特に運を開き、厄を除く『開運厄除』に霊験あらたかとされます。
旧初午には平安時代より伝わる、大般若六百巻転読大法会ならびに一枚一斗もの大餅投げが修され、開運厄除・五穀豊穣・家内安全・除災与楽の大祈願法会が盛大に厳修されます。