- 御本尊 … 千手観世音菩薩
- 御誓願 … 抜苦・安心
- 御真言 … おん ばざら たらま きりく
- 御詠歌 … ありがたや 田の大御堂に ぬかづけば
御詠歌 … 抜苦安心 叶う下さる
当山は、高野山と海南・和歌山市を結ぶ往還のほぼ中間にあたる国吉・田、貴志川右岸の山腹に在り、宝亀元年(770)道光上人開基と伝えられています。
惣福寺観音堂は、広々とした社寺境内、杉・桧・高野槙・楠・椰・椎などの大木から成る社寺林を背景にして、隣接する熊野神社との調和のとれた景色の中にあります。宗教的情趣に富む境内とその周辺は古くからの桜の名所でもあります。四季折々の風景とともに、訪れる人の気持ちを清々しく明るくし、心を和ませる場所です。
当堂の本尊は千手観音、『衆生の苦しみをとり除き、心に安らぎを与える』(抜苦・安心)を第一の誓願とする菩薩です。
堂前には、無患子の字が当てられるムクロジの大木もあり『心身患わない』ことを祈願して、聖木としています。堂の裏手には文化財としても高く評価されている坂上田村麻呂ゆかりの石塔と伝えられている大きな宝篋印塔が現存します。
なお、貴志川川畔にある入湯宿泊施設と当堂と天文台を結ぶ遊歩道があり、ウォーキングで心身をリフレッシュすることもできます。